開幕1番起用も打率0割台 屈辱の1か月を経て5年目小園が見せる“復調”の兆し

広島・小園海斗【写真:真田一平】
広島・小園海斗【写真:真田一平】

小園海斗が2軍で好調、6月だけで17安打2本塁打11打点

 開幕前に今季のビジョンを描いていたとしたら、現在地は“想定外”だったに違いない。昨季自己最多の127試合に出場し、今季もショートのレギュラーとして期待された広島の小園海斗内野手は、2軍で調整を重ねる日々を送っている。

 ヤクルトとの開幕戦は「1番・遊撃」で出場するも無安打。以降も安打を放つことができず、開幕5戦目で早くもスタメンを外れた。快音が響いたのは開幕から2週間経った4月16日のヤクルト戦。スコアボードに表示される打率が.000から変化を見せるも、1軍で放った安打はこの1本のみ。打率.053のまま、4月下旬に登録抹消となった。

 打撃不振は2軍でも尾を引き、持ち味である積極性が影をひそめていたが、6月に入り、少しずつ小園らしさを取り戻してきている。6月だけで55打数17安打2本塁打11打点(数字は6月21日時点)。がむしゃらに結果を追い求め、首脳陣にアピールを続けている。

「今は打撃でも守備でも、とにかく積極的にプレーすることを意識しています。ようやく調子も上向いてきたので、隙を見せることなくプレーしていきたいと思っています」。本人はいたって謙虚だが、小さな手応えは感じているはずだ。

時代と共に受け継がれる歴代ショートの系譜

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