スマホ普及で減った何気ない“遊び” 元プロが指摘…令和の子どもへ送る野球上達の近道

「前田ベースボールアカデミー」で少年少女を指導する元オリックス・前田祐二さん(右)【写真:本人提供】
「前田ベースボールアカデミー」で少年少女を指導する元オリックス・前田祐二さん(右)【写真:本人提供】

推奨する野球以外のスポーツ体験

 うんてい、タイヤ飛び、ジャングルジムなどの遊具を使うことで「棒に指をかけたり、着地の際に身体全体でバランスを取ったり、手と足でつかまって上り下りしたり。全てがスポーツの動きに繋がります」。何気ない遊びの中でバランス感覚などは養われていくという。

 幼少期は野球以外のスポーツを体験することも勧めている。「例えばボールを蹴るには前足に体重を乗せ、それが止まって後ろ足が出る。野球も強いボールを投げるには同じ原理」。他競技を経験することで体重移動など、野球にも必要な動きを覚えることができる。

「僕は指導者に恵まれたことで野球を続けることができた。今度は自分が子どもたちに示してあげたい」

 前田さんの第2の人生は始まったばかり。野球の技術はもちろんだが、人間的にも中学、高校、大学で通用する選手たちを育成していく。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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