高校の野球部員、9年連続で減少 競技離れ深刻も…新入部員は増加 高野連発表

日本高野連が今年5月末時点での加盟校数と部員数の集計結果を発表
日本高野連が今年5月末時点での加盟校数と部員数の集計結果を発表

加盟校数は18年連続で減少、新入部員は昨年から75人増えた

 日本高野連は先日、今年5月末時点での加盟校数と部員数の集計結果を発表。硬式では9年連続の部員数減少となった。この9年間で約4万2000人減った。加盟校数はピークだった2005年から435校も減少。深刻な野球離れが、改めて浮き彫りになっている。

 部員数は昨年から2902人減の12万8357人。2014年は17万312人だったから大きな隔たりがあることが分かる。加盟校数は昨年から39校減の3818校。ピークだった2005年の4253校から、435校も減ったことになる。1校あたりの部員数は33.6人。32.4人だった1987年以降では最も低い数字となっている。

 都道府県別の部員数は山梨、石川、鳥取、佐賀、鹿児島を除く42都道府県で減少。最も減少したのが沖縄の196人で、北海道の192人、千葉の166人と続く。

 ただ、学年別にみると、1年生部員は4万5321人で最多。2年生は4万2330人、1年生は4万706人になっている。1年生は昨年から75人増え、2年連続で増加に転じている。

 軟式も部員数、加盟校数ともに昨年から減少した。部員数は148人減の7672人。1万9915人だった1990年の38.5%だ。加盟校数は12校減の387校。1984年が702校だから大幅に減少している。

 野球人口の減少は顕著だが、高校1年生は増加しているというわずかな希望もある。国民的人気を誇る高校野球は今後、どんな動きを見せていくだろうか。

(First-Pitch編集部)

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