失敗続きで“断念”の例も…抑え・則本は成功する? 救援転向のエースに明暗くっきり
通算114勝の楽天・則本は来季クローザーを務める
楽天の則本昂大投手が来季、抑えに転向する。今季までの11年間で263登板の内、258試合が先発。エースとしてチームを支えてきた32歳の配置転換。過去にエース格の先発からリリーフに転じた投手はどんな成績を残しているだろうか。
印象的なのは上原浩治だ。1999年に巨人に入団し、1年目に20勝を挙げるなど、8年間で102勝をマーク。9年目の2007年にクローザーに転じ、32セーブを挙げた。その後先発に復帰するなどした後にメジャーへ。通算95セーブをマークし、レッドソックス在籍時の2013年ワールドシリーズでは胴上げ投手になった。NPB通算112勝&23セーブ、MLB通算22勝&95セーブを記録した。
中日・涌井秀章投手は西武時代の2012年に守護神に転じ、30セーブ。2013年も途中から救援を務め、同年オフにロッテへFA移籍した。以降は先発に復帰して計4度の最多勝、通算159勝をマークしている・
ヤクルト小川泰弘投手は4年目の2017年途中に救援へ配置転換。最初の救援登板でホールドはあげたが、7月7日の広島戦で6失点するなど精彩を欠き、4試合登板で先発に戻った。
過去には珍しくなかった配置転換。阪神で押しも押されもせぬエースとして君臨した江夏豊は、1976年に移籍した南海でクローザーに。通算206勝&193セーブを記録した。広島では大野豊が148勝&138セーブ、佐々岡真司は138勝&106セーブ。斉藤明夫は大洋・横浜で128勝&133セーブ、斎藤隆は日米通算112勝&139セーブをマークした。
投手の役割が明確化されたこともあり、近年では珍しいエースの救援転向。通算114勝右腕は来季、9回のマウンドでどんな投球を見せるだろうか。
(Full-Count編集部)