プロも狙える二刀流の逸材「センスある」 目指すは“尊敬”…監督も太鼓判の小学6年生

千葉ロッテマリーンズジュニアの成川蒼空【写真:上野明洸】
千葉ロッテマリーンズジュニアの成川蒼空【写真:上野明洸】

マリーンズJr.の小林宏之監督も称賛「投げるのも、打つのも全部に期待」

 26日に開幕する「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2023」で、千葉ロッテマリーンズジュニアは2010年以来の優勝を目指す。指揮を執る小林宏之監督がキーマンと語るのが、成川蒼空投手(常盤平ボーイズ)だ。投げては115キロ、外野手としてもプレーし、50メートルは7秒ジャストの俊足の持ち主だ。

 ロッテ、阪神などで通算385試合に登板した小林監督も、将来はプロも狙える素材と評価する。「球は速いですし、コントロールもいい、足も速い。投げるのも打つのも全部に期待しています」と、能力に太鼓判を押す。身長は162センチ、体重45キロと細身だが、体を存分に使い、足を高く上げる投球フォームは、既に完成されている。肩周りも柔らかく、指先から放たれる球威のある直球で打者を封じ込める。

 元々マリーンズアカデミーの生徒で、小林監督が長年成長を見守ってきた選手の1人でもある。「少し身体は細いですけど、バネもあるし球も速いし。センスはあります。キーマンかもしれないですね」と大会の注目選手に挙げる。

 成川くんに大会の目標を聞くと、活躍することはもちろん「尊敬されるプレーをしたいです」と、早くも“大人な答え”。「守備位置まで全力で行ったり、挨拶とかをしっかりすることで、尊敬される選手になると思います」と語る。マリーンズジュニアは「とにかく声を出して、元気に」がチームカラー。その一員として、ベンチからでも声掛けは忘れない。

「将来はプロ野球選手になって、そこで優勝することが目標です」。まずはジュニアトーナメントを制し、全国に名をとどろかせる。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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