“骨折隠して”日本S先発「大失敗だった」 肘は麻痺…レジェンド左腕の後悔

現役時代は中日で活躍した山本昌氏【写真:荒川祐史】
現役時代は中日で活躍した山本昌氏【写真:荒川祐史】

中日で通算219勝の山本昌氏、「名球会チャンネル」出演

 日本プロ野球名球会が運営する公式YouTubeチャンネル「名球会チャンネル」が「激白! レジェンドたちのしくじり話」を公開。中日で通算219勝を挙げた山本昌氏が怪我を押して登板した際の後悔の念を明かした。

 プロ23年目だった2006年9月16日の阪神戦で史上最年長41歳1か月でノーヒットノーランを達成。ただ、同月30日の阪神戦後に左肘を痛めたという。その後は「何かおかしいなと思いつつ」2試合に登板したという。

 日本シリーズ前のこと。「トレーナーに言うと多分投げさせてもらえないから」と内緒で病院に行くと、医師から「骨折してるよ」と衝撃の事実を伝えられた。神経の入った骨棘が折れている状態だったが「痛いけど頑張ります」。そう言って日本シリーズに向かった。

 迎えた第2戦に先発。6回まで1失点と好投した。2-1で迎えた7回は「肘が麻痺していた」という。マウンドに落合博満監督が来たが、骨折していることは言えずに続投。結局、この回に逆転を許した山本昌氏が敗戦投手になった。

 中日は第1戦を勝利しながら、第2戦の逆転負けから4連敗で終戦。「あの時ちゃんと折れてますと言っていれば代えてくれたと思う。言わずに逆転タイムリーを打たれた。(骨折した後)1試合投げて勝っているので、いけるかなと思ったんです。あれが大失敗だった」と振り返っていた。

【実際の映像】骨折を隠して大失敗…2006年の日本シリーズを振り返った山本昌氏ら名球会メンバー

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