小笠原慎之介、デビューは「開幕戦くらい緊張」 指揮官太鼓判「ハッピーだった」

小笠原慎之介がメジャーデビュー戦で1回無失点
【MLB】ナショナルズ 11ー6 メッツ(日本時間24日・ウエストパームビーチ)
ナショナルズの小笠原慎之介投手は23日(日本時間24日)、フロリダ州ウエストパームビーチで行われたメッツ戦とのオープン戦で初先発し、1回を1安打無失点に抑えた。投手コーチから1イニングで降板することを伝えられていた小笠原は「無事に3アウトを取れてほっとしています」と初々しく振り返った。
小笠原はこれまで実戦形式のライブBPに2度登板していたが、オープン戦のマウンドは緊張感が違った様子。「だいぶ緊張していたと思います。(中日時代の)2023年の開幕戦くらいは緊張していたと思うので、久々にいい緊張感を味わえました」と笑顔を見せた。
試合ではメッツの3番・ウィンカーに左翼線に痛打されるなど、打ち取った当たりでも直球をハードヒットされるのも目立った。「ライブBPの感じだと(直球に)もうちょっと強さもあったのかなと思いますけど。若干緊張気味で思うようにリリースもでなかった。もう少し真っすぐの精度や強さも出していかないといけない」と自己分析した。
直球の精度に課題を残したものの、初登板の緊張感がある中で打者4人に対し、8球で無失点に抑えるテンポの良さが光った。持ち味を発揮し「思い切ってゾーンで勝負できたのは1番の収穫だったかなと思います。もう少しカーブのサインを出してもらえるように精度を高めていきたいと思います」と振り返った。
デーブ・マルティネス監督も「ストライクゾーンに投げて打者と対峙できていた。それは見たかった姿だ」と評価。「ストライクを投げて打者にスイングさせていた。初登板で直球の球速が92マイル(約148キロ)出ていたのも良かった。このキャンプでは多くが89〜91マイルくらいだった。アドレナリンが出ていたのだろう」と、マウンドさばきに合格点を与えた。
また、指揮官は小笠原の性格にも言及。「登板を終えた彼はハッピーだった。本当にいい人間でいいチームメート。彼はマウンドに立って競い合うことに全力を尽くしている」と好印象を語った。
マルティネス監督が「まだルーティンを確立させている段階。試合前のブルペンでも多く投げていた」と言うように、27歳の新人にとっては新しい環境に順応している段階。「ピッチクロックやピッチコムもそうですし、全てが新しいことだらけです。3アウトを取って帰ってきたときも(審判に)チェックされましたし、初めてづくしが多かったので、ほんといい経験をさせてもらいました」。開幕先発ローテーション入りを狙う左腕は、充実した表情で語った。
(Full-Count編集部)
