大谷翔平の二刀流復帰は「まだ遠い先の話」 5月復帰から後ろ倒し…指揮官「時間がかかる」

キャンプ中盤から投手調整を一時中断
【MLB】ドジャース ー タイガース(日本時間30日・ロサンゼルス)
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が29日(日本時間30日)、本拠地でのタイガース戦前に取材に応じ、大谷翔平投手のマウンドへの復帰の見通しについて言及。「(復帰は)まだ遠い先の話だ」とし、二刀流復活に時間はかかるとした。
大谷は2023年9月に右肘手術を受け、ドジャースに加入した昨季は打者に専念。前人未到の「50本塁打&50盗塁」を達成、54本塁打と130打点で2冠を手にした。今年は投手の復帰が期待され、自主トレやキャンプなどではピッチャーとしての練習にも時間を割いていた。しかし、キャンプ中盤から投手としての本格的な調整を中断していた。
大谷自身は来日後の14日に東京ドームで会見を行い、投手中断について「普段通り来ていた。僕自身は納得しているし、打者を優先的に仕上げる時間あった。体力的にもよかったと思います」と、自身も納得した上での決断だったとしている。
マーク・プライアー投手コーチは米国帰国後から投手の調整を再開すると語り、この日は2月25日(同26日)以来のブルペン入り。一方でロバーツ監督は、投手復帰を前倒しする意向はないようだ。「時間はかかると思う。通常の調整は、ブルペンに入ることから始まり、(ブルペンで)球種を織り交ぜる。その後打者と対戦する。また(1から)スタートを切らないといけない。私含めて誰もタイムラインを設けていない。(復帰は)まだ遠い先の話だ」と話した。
一時は5月復帰とも言われていたが、「今はあまり考えていない。どちらかというと、以前の状態に戻し、正しい方向に進んで自信を持てる状態にすること。打者と対戦する段階に戻って2、3回登板したら、色々と計画を立てることができる。今はモニタリングをしている状況だ」とし、スローペースでの調整になるとの見通しという。
ロバーツ監督は「もちろん彼がDHしか務められなくても、私たちはいい球団だ」と、“一刀流”でも十二分に価値があるとしつつも「私たちは彼に投げてもらいたいし、彼自身もそう思っている。(二刀流は)過去にやってきた経験があるので、彼ならできる」と期待を込めた。その上で「今彼をどれくらい必要か考えなくてはいけない。彼の健康が最も重要なことだ。万全の状態になったら、彼は投げる」と言葉を続けた。
(Full-Count編集部)
