前田健太、楽天加入は「楽しみ」 “悩んだ”背番号18「田中将大はすごく尊敬」…37歳が入団会見

入団会見に出席した楽天・前田健太【写真:小林靖】
入団会見に出席した楽天・前田健太【写真:小林靖】

広島時代の2010年と2015年に最多勝&沢村賞

 楽天に加入した前田健太投手が16日、楽天モバイルパークで入団会見を行った。2016年からメジャーでプレーしていた37歳は、11年ぶりとなる日本球界に臨む心境などを語った。背番号は18に決まった。

 会見の冒頭では「来シーズンより東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーさせていただきます前田健太です」と挨拶。「今すごく楽しみです。久しぶりの日本でプレーできるのはすごく楽しみですしワクワクしている気持ちが一番強いです」と話した。

 背番号18をつけることについては悩んだとも明かし「背番号に関してはイーグルスに入団が決まってから一番僕が悩んだことですね。18番をつけることが、つけるべきではないのか、球団の方とたくさん時間をかけて話し合いながら。やはり田中将大というイメージが強くあると思うので、僕自身つけるべきではないのかなと考えてみたりもしましたし、僕自身18番は大事な番号なんですけどここでつけていいのかすごく悩みましたけど、田中将大のことはすごく尊敬していますし、ずっと背中を追いかけていた選手」だと説明した。

「言っていいかわからないですけど……。昨日、18番って告げられたので急遽(田中に)電話して、18番つけてもいいかなという相談をしたんですけど。そこはもちろんいいよというか、そうやって話はしました。このチームで18番をつけられるのはすごく光栄なことなので。もしかしたらファンの方の中には否定的な思いを持っている方がいるかもしれないですけど、今すぐではなくても僕がこの18番をつけて野球に取り組む姿勢、チームの勝利に全力で戦う姿勢を見てもらって少しでも認めてもらえるように全力で頑張りたいと思って18番をつけさせてもらいました」

 前田は2006年高校生ドラフト1巡目で広島に入団。2年目の2008年に9勝を挙げて頭角を現すと、2010年と2015年には最多勝と沢村賞を獲得。広島での9年間で97勝を挙げ、2015年オフにポスティングシステムを利用してドジャースに移籍した。

 ツインズやタイガースを渡り歩き、メジャー通算68勝をマークした。今季はタイガースで開幕を迎えて7試合に中継ぎとして起用されるも、防御率7.88で5月に退団。カブス傘下やヤンキース傘下の3Aでプレーしたが、メジャー復帰を果たせなかった。3Aでは2球団で計20試合に登板し、6勝7敗、防御率5.40だった。

 楽天は今季67勝74敗の4位で、先発防御率3.72はリーグワースト。規定投球回に到達した投手はおらず、先発では古謝の7勝が最多と、駒不足が課題となっていた。若手の手本としても期待される日米通算165勝右腕が、杜の都で再スタートを切る。

【写真】入団会見で…報道陣にプレゼントされた「マエケン画伯」の限定Tシャツ

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY