田中将大の故障の原因は? 地元メディアは宝刀のスプリットが一因と指摘

地元メディアが指摘、スプリットが原因ならば「エースと球団にとってのジレンマ」に?

 右手首の腱の炎症と右前腕部の軽度の張りで15日間の故障者リスト(DL)に入ったヤンキースの田中将大投手について、地元メディアからは決め球である「スプリット」が故障の一因と指摘する声も出ている。ESPNが「マサヒロ・タナカを偉大たらしめるものが、彼を破滅させるのかもしれない」との見出しで特集した。

 昨季前半戦に三振の山を築き、アメリカでは「スプリット・キング」と呼ばれるなど、急激に沈む変化球は田中の代名詞となっている。

 2010年に野球雑誌を読み、スプリットをマスターしたという田中の逸話を紹介した記事では、威力抜群の決め球が田中の肘などに影響を与えている可能性を指摘。「エースと球団にとってのジレンマ」になるとも分析している。

 多くの野球関係者の話によると、スプリットを投げることで肘にはより多くの負担がかかることになり、その腕は他の投手よりも早く消耗すると特集では説明。昨年7月に負った右肘靭帯部分断裂と今回の手首の故障は、スプリットの多投に起因しているという。

 ジョー・ジラルディ監督にとって、スプリットを投げない田中を想像することは難しいようだ。「あのボールが彼に成功をもたらしている。それが彼のピッチングなので、それに対応しなければいけない」と語っている。

 また、ブライアン・キャッシュマンGMは、26日のブルペンでの投球練習で田中が投げていた威力抜群のスプリットが、今回の故障の原因となった可能性を指摘している。

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