昨季パに移籍した選手は活躍した? ロッテは獲得2選手が躍動、楽天はベテラン捕手が機能

昨季ロッテに移籍した国吉佑樹【写真:荒川祐史】
昨季ロッテに移籍した国吉佑樹【写真:荒川祐史】

ロッテ国吉は17ホールドをマーク、楽天炭谷は3年ぶりにパに復帰した

 2021年のプロ野球は9件のトレードが成立し、計11選手がパ・リーグ球団に移籍した。ここでは球団ごとにトレード加入した選手の移籍前後の働きを振り返る。

 ロッテは6月中旬に2件のトレードで2選手を獲得した。6月14日に有吉優樹投手との交換でDeNAから国吉佑樹投手が加入。移籍前は防御率5点台だったが、8月14日に移籍後初登板を果たすと、勝ちパターンに定着。移籍後は25登板で2勝0敗2セーブ17ホールド、防御率1.44の好成績を残した。国吉の獲得翌日、加藤翔平外野手との交換トレードで中日から加入したのが加藤匠馬捕手。57試合に出場し、後半戦は正捕手として活躍した。ただ、打撃は打率.095(105打数10安打)と苦しんだ。

 楽天は開幕前の2月27日、池田隆英投手との交換トレードで日本ハムから横尾俊建内野手を獲得。開幕1軍入りを果たすも、30試合出場で打率.180に終わった。今季は背番号が「30」から「61」に変更された。7月4日には巨人から金銭トレードで炭谷銀仁朗捕手が加入した。3年ぶりにパ・リーグへ復帰し、新天地で51試合に出場。西武時代の同僚だった岸孝之投手や涌井秀章投手と再びバッテリーを組んだことで話題となった。

 ソフトバンクは7月2日に二保旭投手との交換トレードで阪神から中谷将大外野手を獲得した。7月27日のエキシビションマッチで本塁打を放ち、加入直後からアピールしたが、公式戦再開後は1軍昇格できず、自身7年ぶりの公式戦出場なしに祝った。

 日本ハムは3件のトレードで4選手を獲得した。開幕前に横尾俊建内野手との交換トレードで楽天から池田隆英投手が加入。3勝10敗に終わったが、自身最多となる18登板で82回1/3をを投げた。4月17日には阪神から金銭トレードで谷川昌希投手が加入。5月1日の西武戦で3年ぶり白星を手にしたが、夏場以降は1軍登板機会がなかった。後半戦開幕直前の8月12日には西武から交換トレードで木村文紀外野手と佐藤龍世内野手を獲得した。木村は移籍後、23試合出場で打率.103で終えた。佐藤は40試合出場で打率.219だった。

 西武は日本ハムとのトレードで公文克彦投手と平沼翔太内野手を獲得した。公文は移籍後14登板で3ホールド、防御率0.79をマーク。移籍前の10登板、防御率3.68から大きく成績を向上させた。一方、平沼は9試合出場に終わった。これらの選手がチーム加入2年目の今季、どんな働きを見せるか。活躍に注目していきたい。

(「パ・リーグインサイト」和田信)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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