戦力外覚悟の力投、メジャーで“居場所”守る和田毅のシビアな本音
インディアンス戦で今季初白星、「今回ダメだったら、戦力外通告もあると思っていた」
カブス和田毅が、なんとか居場所を守った。17日に敵地で行われたインディアンス戦で先発。序盤に味方が大量10点の強力援護をしてくれたものの、和田自身も今季最長となる7回を4安打6奪三振無失点という力投を披露した。
直近の2先発では、いずれも4回を持たずしての降板。3回4失点で降板した11日レッズ戦の直後、マドン監督は「和田をローテーションから外すつもりはない」と言ってはいたが、もう一度同じ轍を踏むことがあれば、先発ローテの座を追われることはほぼ確実。17日のインディアンス戦は、まさに徳俵に足を掛けた瀕死の状態で迎えた大一番だった。
和田自身「今回ダメだったら、戦力外通告もあると思っていました」という。よくてもマイナー降格。そのくらいの覚悟を持ってマウンドに上がった。
「いや、だって使えなかったら年寄りはいらないでしょ。だったら、若い選手と試しますよ。僕を先発から外して、中継ぎにいるウッドをローテに戻す。それで誰か若い中継ぎを昇格させる。それで、最終的にはトレード期限前にどこからか先発を獲得する。戦力外もあると思ってました」
今季、左足を負傷して開幕に出遅れた和田が、メジャーの先発ローテ入りしたのは5月20日のことだった。この時、ローテを外れて中継ぎに回ったのが、前述の左腕トラビス・ウッドだ。