佐藤輝明は「どういう心構えでくるか」 命運握る“配転”…大砲覚醒への「伸びしろ」
大山の一塁守備はシーツ級…平田ヘッド絶賛「大プラス」
新生・岡田阪神の目玉政策のひとつといえば「ファースト・大山悠輔、サード・佐藤輝明」の一、三塁固定プランだ。生え抜きの大砲2人には、ポジションこそ違えど、かつての掛布雅之氏と岡田彰布氏の再来のような活躍、成長が期待されているが、現状はどうなのか。平田勝男ヘッドコーチは守備に関して「大山のファーストは心配していない、佐藤輝明のサードはまだまだ伸びしろがいっぱい」と“評価”したうえで、今後に向けての課題などを示した。
キャンプ、オープン戦に向けて平田ヘッドは「やっぱりまずクリーンアップ。特に4番を誰で固定できるか。守備も含めてこれからの形をつくっていかないといけない」と話した。当然、候補になるのが大山と佐藤輝の2人だ。「外国人も含めてだけど、注目じゃないかな。激しい競争? そうそう。(阪神が日本一になった)1985年は、バース、掛布さん、岡田さんの3人がいい意味で意識しあって競争していたからね」と期待した。
そのうえで平田ヘッドは大山の一塁守備に合格点をつけた。「(岡田阪神が優勝した)2005年のアンディー・シーツじゃないけど、3-6-1、3-6-3のゲッツーも多く取れると思うし、カットプレー、中継プレーになると、大山の肩というのは非常に連係プレーにも生きてくるんで、大プラスですよ」と断言した。その一方でサード・佐藤輝についてはあえて「合格点どころか、これからだね。この自主トレをどのように取り組んでくるかだね」と厳しい言い方をした。
これまでも佐藤輝にはいろんなところから「体力不足」との声が聞かれた。平田ヘッドも「夏場以降にガクッと落ちたりしていたからね。その辺は本人も2年間で痛感したでしょう」と言う。「それでもおととしより去年とキャリアアップはしているんだけど、その辺をもっと……。3年目にもっと飛躍。だから伸びしろがあるってこと。本人がどういう心構えでくるかっていうところよ」とさらなる奮起を促すように話した。