1点防ぐ前進守備に「まるでプレーオフ」 超豪華軍団、米国に見える“本気度”
1点リードの4回、シュワーバーの3ランが「みんなを落ち着かせた」
野球の世界一を決める第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド「プールC」が11日(日本時間12日)、米国アリゾナ州のチェイス・フィールドで開幕した。第2試合は大会2連覇を目指すアメリカが6-2で大会初出場のイギリスに勝利した。【フェニックス(米アリゾナ州)=木崎英夫】
連覇を目指すアメリカは、主将を務めるマイク・トラウト(エンゼルス)を筆頭に、ムーキー・ベッツ(ドジャース)、ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)のMVP経験者と、本塁打王3度と10年連続ゴールドグラブ賞を受賞したノーラン・アレナド(カージナルス)、さらには2021年首位打者で2度の盗塁王にも輝いたトレイ・ターナー(フィリーズ)らがラインナップに名を連ねた。この強力打線が1、2回は走者を三塁に進めながらも無得点に終わった。
豪華スター軍団のエンジンがかったのは3回。
内野失策で出塁した3番ゴールドシュミットが暴投で二塁へ進むと、4番アレナドが左翼線へ適時二塁打を放って同点。さらに2死一、三塁から7番カイル・タッカー(アストロズ)の適時中前打で2-1と勝ち越した。そして4回。デローサ監督が「みんなを落ち着かせるとても大きなホームラン」と称えたのが、昨季46本塁打でナ・リーグの本塁打王に輝いた「5番・DH」カイル・シュワバーが右中間に叩き込んだ3点本塁打だった。
5-1とリードを広げたアメリカは6回にゴールドシュミットとアレナドの連打で1点を追加すると、5回から先発ウェインライトの後を受けた3投手が1失点で切り抜け1次リーグの初戦をものにした。