スカウトが「空振りでおっと思った」 出遅れた法大プロ注目スラッガーの“凄み”
法大・姫木陸斗の対応力…リーグデビュー戦で決勝弾
法大の姫木陸斗(ひめき・りくと)外野手(3年)は21日、東京六大学春季リーグの東大2回戦に「7番・右翼」でスタメン出場しリーグ戦デビュー。5回の第2打席で初安打を先制ソロで飾った。チームはそのまま2-0で勝利。14試合8勝4敗2分、勝ち点4で今季全日程を終え、2位が確定した。日大藤沢高(神奈川)時代にもプロから注目されていた左の長距離砲は、相次ぐ怪我で遠回りしていたが、今季閉幕ギリギリでお披露目が間に合った。
初打席は豪快な空振り三振だった。2回2死走者なしで東大先発の右腕・松岡由機投手(4年)に対し、カウント2-2からの6球目をフルスイング。外角低めのスライダーにバットが空を切った。
そして、両チーム無得点で迎えた5回1死。走者なしから姫木は、松岡が初球に投じた内角低めのカーブを巧みにすくい上げた。打球は右翼席中段に着弾。「第1打席では、真っ直ぐで締めてくるかと思ったら、スライダーで三振を取ってきた。第2打席は真っ直ぐから入ってくると思っていたのですが、カーブをとっさの反応で打てました。打った瞬間、めちゃくちゃ気持ちよかったです」と満面に笑みを浮かべた。