12球団が1.5差内…交流戦が大混戦のワケ 専門家分析「球界代表する投手少ない」

ソフトバンクナイン【写真:荒川祐史】
ソフトバンクナイン【写真:荒川祐史】

首位は6球団が並び、最下位とのゲーム差も1.5差の大混戦

 プロ野球の交流戦が、近年稀に見る大混戦となっている。10日の試合を終えセ・リーグ32勝、パ・リーグ32勝と両者譲らず。首位には6チームが並び、最下位とのゲーム差も1.5。野球解説者の新井宏昌氏は「人気のセ、実力のパは過去のもの」と分析する。

 交流戦の優勝争いが最後まで分からなくなってきた。10日は巨人、日本ハム、オリックスが勝利し、この時点でソフトバンク、DeNA、オリックス、日本ハム、広島が6勝5敗の同率首位となった。さらにヤクルトと楽天が勝率5割で続き、最下位のロッテ、阪神も4勝6敗と首位までのゲーム差はわずか「1.5」と団子状態だ。

 過去はパ・リーグの強さが目立っていたが、昨年は交流戦史上初となるセ・リーグが2年連続の勝ち越し。セ・パの実力差は感じられなくなってきた。これには新井氏も「これまではパ・リーグに絶対的なエースが数多く存在した。ここ数年はメジャー挑戦などもあり、実力は均等化されてきている」と指摘する。

 過去を振り返ってみても松坂大輔、ダルビッシュ有、田中将大、大谷翔平、菊池雄星、千賀滉大らパ・リーグには絶対的エースが君臨。特にパワー系の投手が多く、それに対抗するため打者のレベルも必然的に上がってきたと考えられていた。

セ・リーグは3割打者が9人に対し、パ・リーグは2人のみ

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