田中将大ら先発陣の最大の敵はヤンキース打撃陣!? 地元紙が不振の打撃陣を批判

田中を苦しめたアスレチックス打線の粘り

 ヤンキースの田中将大投手が5日(日本時間6日)のアスレチックス戦で先発し、6回1失点の好投で2-1勝利に貢献した。4連敗中の名門を救う活躍で今季9勝1敗と勝ち星を伸ばしたが、一方で地元メディアからは不振の打撃陣を批判する声が高まっている。地元紙ニューヨーク・ポストは「ヤンキースの先発ローテーションの最大の敵は? ヤンキースの打撃陣だ」という大見出しで、特集している。

 名物コラムニストのジョエル・シャーマン氏による記事では、試合に敗れたものの田中を苦しめたアスレチックス打線の粘りを非常に高く評価している。

 同氏が着目したのは4回裏のアスレチックスの攻撃だ。4番打者ブランドン・モスが2ストライクに追い込まれ後に4球粘った末にヒットで出塁。さらに続くヨエニス・セスペデスも2ストライクからヒットを放った。6番打者のジェド・ラウリーは三振に倒れたが、同選手は9球も粘っている。

 登板過多で疲弊しているヤンキースのブルペンの負担を軽減するために、田中が長いイニングを投げるだろうと誰もが予想していたというが、このアスレチックス打線の粘りが日本人右腕を6回で降板させることにつながったと記事では指摘。

「モスが2ストライクに追い込まれた後、アスレチックス打線は田中に16球余計に投げさせることに成功したのだった。アスレチックス打線は5回も無得点に終わったが、田中に打者5人に26球投げさせた。この2イニングの球数が響き、ジョー・ジラルディ監督は投球数が104球となった田中を6回終了時に交代せざるを得なかった」

 記事ではこう伝えている。4回と5回のアスレチックス打線の粘り強さが田中に対して鈍いボディーブローとなった。結果、本来なら7回以降も投げ抜く絶対的エースを早目の降板へと導き、弱体化しているヤンキースのブルペンにダメージを与えたという。

「ヤンキースは最終的に2-1で勝利したが、ブルペンを支える3人の中継ぎを投入せざるを得なかった。惜敗したアスレチックスだが、ヤンキースがもはや失った打線の力というものを示した」と伝えている。

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