大谷翔平は「支配的な投手に」 米野球殿堂館長の二刀流復活への期待と25歳の素顔
米野球殿堂博物館のミード館長にインタビュー「来季はフル稼働、1年目以上の活躍を求めないわけにいかない」
米国野球殿堂博物館の新館長に就任したティム・ミード氏がFull-Count編集部のインタビューに応じ、大谷翔平投手への高い期待を口にした。今年7月までエンゼルス副社長を務めていた同氏は打者一本で臨んだ今季の活躍や、グラウンド外での素顔を打ち明けるなど語り尽くした。
打者専念となったメジャー2年目は打率.286、18本塁打、62打点。9月13日に左膝を手術し、今季を終えた。大谷は「悔しいなという一言かなと。成績もそうですし、プレーしている感覚だったりとか、あんまり調子が上がらない期間が長かった。そこが一番もどかしかったなと思います」と振り返るシーズンだった。
6月中旬まで職場としたカリフォルニア州アナハイムから、時差3時間のニューヨーク州クーパーズタウンに移り住んだミード館長。「エンゼルスの試合を見ていて、睡眠時間を十分確保できなかった」とシーズン中は“激務”だったが、大谷へ寄せる言葉の端々にはリスペクトの思いが詰まっていた。
「ショウヘイは毎日試合に出場することで、彼の中で(試合に臨む)リズムを更に強化することができたと思います。ショウヘイの素晴らしさ。それは打球の速さであり、ボールを強打できることです。右に左に、彼はとてつもないパワーで打つことができます。(悔しいと言ったのは)現在の球界で誰よりも高い水準を自身に対して設けているのだと思います。彼はそういった水準を満たし続けていくことを目指すことでしょう」
「日本での経験があるとはいえ、まだMLBでは2年目の選手だということを忘れてはいけません。彼は尊敬され、(相手チームから)恐れられています。そのような評判をこの2年間で得ることができるのは、非常に良いことだと思います」