事故死のハラデー氏、ライバルが振り返る投げ合った日の思い出「絶対に忘れない」
40歳の若さで事故死した名投手ハラデー氏
40歳の若さで急逝した名投手ロイ・ハラデー氏に続々と悲しみの声が上がっている。同氏は7日(日本時間8日)、自らが操縦する小型飛行機がメキシコ湾に墜落し、事故死した。全米のメディアが一斉に報じる中、元チームメートや現役選手らが相次いで哀悼の意を表しており、フィリーズ時代にともにプレーした左腕コール・ハメルズは「信じられないくらい悲しい」との声明を出した。
現地報道によると、ハラデー氏は自ら所有する小型飛行機を操縦していた際にフロリダ州セントピーターズバーグの西、約16キロ付近のメキシコ湾に墜落。そのまま亡き人になったという。
1995年ドラフト1巡目(全体17位)でブルージェイズ入りした同氏はフィリーズを含めて通算203勝。ア・リーグとナ・リーグでサイ・ヤング賞し、オールスター選手は8回。フィリーズ移籍1年目の2010年には完全試合とノーヒットノーラン(地区シリーズ)を1度ずつ達成した。
引退から4年。まだ40歳という若さでの事故死に古巣フィリーズからは元チームメートらの声明が出された。その一部を以下に紹介したい。
コール・ハメルズ
「ロイが亡くなったことは、私も私の家族も驚いたし、信じられないくらい悲しいよ。みんなにしてみれば、彼はベストピッチャーの一人。そして私にとってはインスピレーションであり、素晴らしい指導者であり、チームメイトであり、何よりもまず、友人だった。彼のしっかり準備するところや、野球に対する考え方は自分の中に永遠に刻みこまれるだろう。彼は口数が少ない人だったけど、息子たちの前では明るかった。彼にとって、家族と野球がすべてだった。彼のことを寂しく思わない日はこの先ずっとないだろう。ブランディー、ライアン、ブラッデン、あなたたちが1日でも早く元気になれますように」
ラウル・イバニェス
「ロイ・ハラデーの急逝にとても悲しみを覚え、落胆している。DOC(ハラデーの愛称)は一緒にフィールドでプレーさせてもらった中でベストピッチャーだった。なぜなら、彼の準備万端なところや、一貫性、情熱、気持ち、そしてフィールドでの有能さは他に類を見ないものだったからだ。中5日で彼は圧倒的なピッチングをし、背中で語ることで我々を成長させてくれた。DOCはスポットライトを浴びることを求めず、素晴らしいプレーを見せることによって多くを語る、大変に素晴らしいチームメイトだ。彼は、勝つことや、ベストな選手、そしてベストなチームメイトでいることにこだわっていた。私が彼の何を一番尊敬しているのかというと、それは家族や彼の子供たちに対する愛なんだ。このとてつもなく困難な状況の中で、彼の家族が早く回復することを祈ります。