日米の指導の違いとは カーショー発掘のMLBスタッフらが日本人指導者と交流

高知で行われたパドレスの野球教室、球団スタッフが選手の見極めや指導に持論

 MLBサンディエゴ・パドレスが21日、高知市東部野球場で少年野球教室を行った。現役選手や元メジャーリーガーが子どもたちに熱血指導をする中、野球教室のプログラムの一環として、パドレスのスタッフと日本人指導者による指導者交流会が行われた。

 地元の野球チーム、公立校のスタッフなど30人程が参加。講師としてパドレスからはローガン・ホワイトGM付シニアアドバイザー(SA)とライリー・ウエストマン育成総監督が加わり、青空の下、日米の指導について意見が交わされた。

 ドジャースでの在職時に現役最高の左腕クレイトン・カーショー投手(ドジャース)や今季のポストシーズン進出に大きく貢献したラッセル・マーティン捕手(ブルージェイズ)の発掘を行ったホワイトSAは、現在パドレスが獲得するアマチュア選手、MLB選手の最終チェックを担当。講習会ではスカウト時の選手の見極めや指導に関しての持論を述べた。

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フロント・サイドの矯正を実際に行うローガン・ホワイトGM付シニアアドバイザー【写真:岩本健吾】

 第一に、長く現役生活を送る選手は正しい打撃、投球フォームが身についていることを指摘。投球フォームに関しては、グラブ側の腕(フロント・サイド)の使い方やバランスの取れた身のこなしの重要性を力説した。この点はワインドアップ、セットポジションに関係なく、正しいフォームを形成する上で重要かつ共通のパートであるとし、カーショーや往年の名投手カート・シリングも、この点がしっかり備わっていたから活躍につながったと語った。

 ホワイト氏は子どもたちに指導する際にも、グラブ側の腕の使い方に関して頻繁に指導を行っており、この要素はホワイト氏が最も重要視している点だということがうかがえた。

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