四国IL選抜、ボールダーズに終盤突き放され3連敗 北米遠征は3勝5敗に

2-7の大敗に直結した8回裏の守備

 ただ、「失敗を取り返すメンタル」もプロとして、さらに言えば前例のないチャレンジへ踏み出す「KABUKI SPIRITS!」を体現するのに不可欠な要素。7回表1死二、三塁のチャンスで打席に立った9番・平間は2ストライク1ボールから外角変化球をしっかりとおっつけて中前へ。左腕攻略の手本を示し、3-2と1点差に迫る2点適時打は、単にミスをバットで返す以上の意味を持つものといえる。

 そしてもう1人、「『これはいいかな』と思って試した」スライダーで5、6回のアウトをすべて三振に斬って取った秋山陸(高知ファイティングドッグス)も、確実にチャレンジを続けているといえる。

 このように個々の部分では確実に「KABUKI SPIRITS!」が浸透しつつある四国アイランドリーグplus ALL STARS。では、次に目指すべきものは何か。「先頭バッターにホームラン打たれたところの後を踏ん張れなきゃいけない」と中島輝士監督が振り返った8回裏が最も象徴的である。これが2-7の大敗に直結してしまった。

 これは2本塁打を浴び、4失点した間曽晃平(香川オリーブガイナーズ)のみの責任ではない。中継・判断・配球。返すべき回が残り1回しかない中での取り返しようがないミス連鎖。その要因を根幹から断ち切ると同時に、個々のチャレンジをチームとして結集・継続しない限り、昨年より確実に実力差は詰まっているロックランド・ボールダーズとの結果を変えることはまずできないし、3連敗で3勝5敗となった対戦成績を5割以上にすることも困難だろう。

 そんな周囲の評価を覆す。それも「KABUKI SPIRITS!」。現地時間6月18日18時30分(日本時間6月19日7時30分)からプロヴィデントバンク・パークで行われるロックランド・ボールダーズとの3連戦2戦目。四国アイランドリーグplus ALL STARSは「強い人間」の結集と継続で、再び高い壁を打ち破りにかかる。

四国IL plus ALLSTARS
000 000 200 | 2
001 110 04× | 7
ボールダーズ

四国:佐藤、秋山、間曽-鶴田
ボールダーズ:Salazar、Butler、Nelo-Nidiffer

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