イチローは米野球文化を変えた存在!? 米メディアが功績検証「並外れた選手」

「彼は並外れたプレイヤーであるだけでなく、全く異なった点で抜きん出ていた」

 04年には262安打のシーズン最多安打記録を樹立し、2010年まで10年連続シーズン200安打をマーク。パワー全盛のメジャーにおいて、ヒットを量産スタイルで新たな風を吹かせた。スピードを生かした内野安打は、メジャーの内野手にとって脅威となった。

「異なったスポーツ文化が他のスポーツ文化にどのような影響を与えるのか、イチローは良い例になるだろう。彼は全く異なったタイプの選手だった。彼は長打を狙う選手ではなく、安打を稼ぐ選手だ。また普段、三振もしなかった。四球を選ぶためにボールを選ぶこともしなかった。優れた走者であり野手。彼は並外れたプレイヤーであるだけでなく、全く異なった点で抜きん出ていた」

 イチローはあえて自分のスタイルを貫き、アメリカの野球文化に影響を与えたと特集では分析。イチローが打撃練習で柵越えを連発することは有名な話だが、試合では長打を狙うことはなく、ヒットを積み重ねることでチームに貢献し、地位を確立してきた。

「1920、30年代にはただヒットを狙って打つ選手は多くいた。ロイド・ワーナーやサム・ライスは高打率を誇った選手であり、四球を選ばず長打狙いの打撃をすることはなかった」

「もし高校を出てマイナーリーグのキャンプに行く若者が(スタン・)ミュージアルのようなスイングをしていたら、コーチたちはそのおかしなスイングを変えようと押しかけてくるだろう」

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