【日米大学野球】佐々木快投の裏で…侍J大学代表の逆転勝利生んだ陰のヒーロー

マスクをかぶっても「低めを意識」した好リードで支える

 捕手としても、12奪三振をマークした佐々木を上手にリードした。力みが抜けきらなかった序盤2回に1失点した佐々木に、終始「低めを意識しよう」と声掛けを実施。「ちょっとフォークが落ちきらなくて打たれてしまったので、代わりに低めに来ていたシンカーを上手く使いながら、徐々に調子がよくなってきたところで、またフォークを使い始めてゴロを打たせることができた」と機転を利かせて快投劇を支えた。

 米国代表チームの打撃を一番間近で見て感じたからこそ得たものもある。「アメリカの打者は代打でも初球からバントしてきたり、エンドランも仕掛けてくる」という予想外の一面を感じ、「ベルト付近の中途半端な(高さの)球は持っていかれてしまう。勝負にならない」と想像通りの一面も実感する中で、勝算は強気の投球で低めの制球にあると見た。

「しっかりはっきり自分の指示だったり、投手に意識を持たせないと」。残り4戦で何度マスクをかぶるか分からないが、この日の収穫は今後続くであろう長い野球人生の糧になることは間違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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