日ハム中島の「ファウル打ち」に米メディアも注目 「誰とも比較できない選手」

広島ジョンソンも証言「彼はなんとも厄介な打者だ、以上!」

 中島の選手としての特徴をさらに詳しく紹介するため、記事に登場するのが、10個の「信じられない成績」。まず、中島のキャリア通算本塁打数は「0」だが、2033打席以上で本塁打がなかった選手は、メジャーにはこれまでに5人しかいないという。

 その他にも、日本のデータサイト「DELTA」からのデータを交えて様々な数値を列挙。2016年シーズンの長打力を表す指標では、メジャー最年長選手のバートロ・コロン投手(ブレーブス)のキャリア通算と同じ数値だったこと、2016年のゴロ率74.4%が図抜けて高いこと、打球を引っ張る割合が16.2%でMLB平均の40%、NPB平均の35%を下回っていることなども特筆している。

 そして、ここからは中島の“特技”がクローズアップされている。昨季リーグ最多の62犠打を記録したが、MLBの歴史でシーズン犠打が「62」を超えたのは1917年のレイ・チャップマン(67)のみだという。さらに、「代名詞的なスキル」とされているが、代名詞の「ファウル打ち」。昨季のファウルボール数「759」という数字はまさに驚異的だ。

 中島が追い込まれてからボールをカットし、三塁ベンチに打球を打ち込む光景は、もはや札幌ドームの“名物”にもなっている。記事では「日本では中島がファウルを打つ動画が人気となっている」と紹介。そして、日本でプレーする米国人ピッチャーの証言も伝えている。

 今季も日本ハムで守護神としての活躍が期待されるクリス・マーティン投手は「彼について言えるのは、ファウルを打って球数をかけさせること」と話し、昨季限りで退団したアンソニー・バース投手も「彼は今まで見てきた誰よりもファウルを打つ」と語っているという。また、日本シリーズで日本ハムと対戦した広島のクリス・ジョンソン投手も、同メディアのメールでの取材に対して「彼はなんとも厄介な打者だ、以上!」として「四球を選ぶまで、全球ファウルを打とうとしている」と返してきたというのだ。

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