【高校野球】早実・清宮幸太郎は何がスゴイ? 甲子園での61球から見えること
今夏の甲子園を沸かせた怪物ルーキー、打席での対応から見えた才能の片鱗
第97回全国高等学校野球選手権大会が閉幕した。様々なスターが登場したが、1年生にして名門・早稲田実業でクリーンナップに座り、その責任を果たしてみせた清宮幸太郎選手への注目は突出していた。
そこで今大会、彼に対し投じられた投球と、その対応について調べてみた。ただし投球は61球にとどまり、能力や資質といったものを言い当てるには十分な材料とはいえない。行ったのはあくまでバッターボックスで起きた事実の整理と、そこから見えてくる清宮選手の可能性の示唆に留まることを最初に断っておく。
最初に今大会での打撃成績と、結果球(打って出たり、三振など喫した際の打席での最後の球)がどのコースに来ていたかをまとめた。
結果球はストライクゾーンに多い。打つべき球を打っており、初の甲子園でも自らのスタイルを貫くことができていた。9本中5本という安打に占める長打の割合が素晴らしく、パワーヒッターとして十分な才能を感じさせる傾向も見られる。
気になるのは内角高めのコースでアウトになっていることだろうか。メディアを通じて内角攻めの可能性が伝えられていたとみられ、神経質になった部分もあるのかもしれない。このコースへの対応は、今後注目したい点である。