【パ覇者の強さを検証する(上)】独走でリーグ連覇のソフトバンク 原動力となった打線が残す圧巻の数字

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別格の存在感放った柳田、今季MVP最有力候補に

 ソフトバンクが2年連続でパ・リーグの頂点に立った。マジック1で迎えた17日の西武戦(ヤフオクドーム)。先発の武田翔太が7回1失点の好投を見せると、内川聖一の先制打、松田宣浩と長谷川勇也の2者連続アーチなどで加点。最後は守護神のデニス・サファテが2点差を守り、胴上げ投手になった。

 この時点で、2位・日本ハムに14・5ゲーム差。貯金47という圧倒的な強さを誇り、首位攻防戦となった6月19日の日本ハム戦(ヤフオクD)に勝利して奪った首位の座を、約3か月間、明け渡すことなく、独走でゴールテープを切った。9月17日での優勝決定は1964年の南海、95年のオリックスの9月19日を上回るパ・リーグ史上最短V。工藤公康監督は、前年日本一チームを新人監督が率いて優勝した史上初めての指揮官となった。

 近年稀に見る強さを誇ったソフトバンク。独走Vを成し遂げた強さの要因を「攻撃」「守備」「采配」の3回に分けて分析してみたい。第1回は「攻撃面」だ。

 今季のソフトバンクのチーム打率2割7分、130本塁打、609得点(いずれの成績も、優勝が決まった17日時点)は12球団でトップだった。昨季に続き、強力な攻撃陣は今季も健在だった。

 その中でも、別格の存在感を放ったのは3番に座った柳田悠岐だ。

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