阪神原口は将来「恐ろしいキャッチャー」に!? 現時点での課題は何か
金本監督の発言とは…
「バレンティンにはインコースを攻めにいって、原口が厳しいコースに構えたのに、(投手のボールが)甘く入ってしまったから打たれた。試合後には、金本さんが『だったら明日はもっと厳しくいかないとダメだ』と話して、その発言が新聞にも載りました。ただ、バレンティンだってそのくらい知っています。(発言を知って)『また(インコースに)来るんだな』と考えたはずです。次の日は藤浪が先発でしたが、案の定、インコースに来たので、体を開いてゴツンとホームランを打っていました。『はい、(インコースに)来ました』という感じだったと思います。
監督がせっかくそうやってメディアを使ってやってくれたのだから、原口はそれを餌撒きに使うべきでした。そういうことも覚えていってほしい。ベテランキャッチャーだったら、絶対に餌撒きに使う。私だったら間違いなく使いました。『監督が言ってくれた。ラッキー。もういかないよ』と。(インコースに)いくのならば、本当に余裕が出てきた後に、コントロールに絶対の自信を持っているピッチャーが出てきた後に1球だけボール球でいく。それか、ぶつけるくらいの覚悟でいく。そういう時だけインコースを使います。そういうことも覚えて、敏感に察知していかないと」
また、相手打者への対応だけでなく、味方投手についてしっかり理解することも原口には必要だという。当然、投手によって長所、短所、さらには性格も違う。これを踏まえた配球をしなくてはいけないと、野口氏は言う。
「先程ほど挙げたバレンティンの例で言えば、インコースに投げられるピッチャーかどうかも、(原口は)分かっていなかったと思います。例えば、中日に2連勝した横山は普段なら(内角に)投げられるかもしれないけど、その日(25日)の横山は投げられなかった。何故そこに気づかないのかなと感じました。
例えば、岩貞は投げられるけど、横山は投げられないとか、メッセンジャーは投げられるけど、藤浪は分からないとか。もしくは、前回の藤浪は投げられたけど、今回の藤浪は投げられないとか。そういうところも観察力でしっかり分かっていないといけない。それを、『ミーティングでこうだったから』といって、強引に『ここに投げてこい』と言ったって、来ないものは来ない。そういうところも敏感に察知できるようにならないと」