「理に適っている」田中将大の変化 プレートの一塁側を踏む効果は?
「投球スタイル自体が変わっているので、プレートを踏む位置は変えたほうがしっくり来る」
「あれだけピッチングスタイル自体が変わっているので、プレートを踏む位置は逆に変えたほうがしっくり来ると思います。ピッチングスタイルの変更は去年からやり始めたことで、今年の最初でもそこまで内容は良くなくて、ここ何試合かでようやく掴みかけた感じなので、やはり簡単には行っていないということでしょう。1年かかっているわけですから。三塁側を踏んでツーシームを投げていたのが、しっくりこなくて、こっち(一塁側)にいってみようかといって投げたら、しっくりきた。そういうことでしょう」
プレートを踏む位置を変えてから、投球はさらに安定したように見える。ただ、野口氏は「でも、未だに甘いところから入っていくボールがある」と指摘する。「しっくりきた」とはいうものの、まだ4試合だけとあって、完全に慣れたわけではないはず。ただ、アジャストにそれほど時間はかからないと、野口氏は推測する。
「プレートを踏む場所は、そんなに慣れる必要はないかなという気がします。ちょっとでアジャストできるようになるのではないでしょうか。フォーシーム主体からツーシーム主体に投球スタイルを変えるほうが、よっぽど大変だと思います」
現時点で、結果には確かな変化が出ている。アジャストがさらに進めば、このまま安定感のある投球を続けられる可能性も高いと言えそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count