四国IL選抜の北米遠征で奮闘中 27歳右腕が肌で感じる日米の野球の違い
肌で感じる日米の野球の違いは?
――2試合目はニュージャージー・ジャッカルズとの3試合目、7回を投げて7奪三振も2本塁打を浴びて負け投手。粘り強くは投げましたが、7回裏に相手の3番に勝ち越し3ランを食らいました。ここでの想いは?
「口惜しさ、勉強、いろいろな想いがあります。2回裏の1失点目は2死からの四球、そこから二塁打を打たれての失点が悔しいです。日本ではそんなことはないだけに。2失点目はストレートを逆方向にホームランされましたが、ここは外国人の力強さを感じつつ、思い切り投げつつ制球力も大事なことを勉強しました。
3ランは四球絡みもありますが、だからこそキャンナムリーグトップクラスの打者と真剣勝負できたと前向きにとらえています。3球連続ストレートを投げられることも普段はないですし、自分のベストボールをあそこまで完璧に捉えられるのは四国アイランドリーグplusではない。勉強になりました」
――そんな勉強を重ねる中、四国アイランドリーグplusとキャンナムリーグとの違いをどこに感じますか?
「足を絡めて攻める部分については僕らの方が優れていると感じています。向こうは単純に攻めてくるので日本のようなけん制の数をいれなくても打者と向かい合えるスタイルですね。ロックランド・ボールダーズについては足が速い選手もいるので、ちょっと配球は変わってくると思いますが、自分がここまで投げた2試合に限ればそんな感想です。
その一方でウチの2番を打っている四ツ谷良輔(愛媛マンダリンパイレーツ)のように、バントができなくても進塁打を打てるタイプの打者もキャンナムリーグにはいない感じがします。日本の良さも北米のよさもそれぞれあると思います」
――グラウンド外での経験はどうですか?野球に集中していた昨年と比べ、今年はホームステイなどもありましたが。
「本当にホストファミリーにはよくして頂きましたし、スタジアムへ応援にも来て頂いて。改めて日本人の心、人の温かさを感じました」