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マネージャーだけじゃない 副主将に部長も…変わる高校野球の女性の立場

高校野球は男子生徒だけの“青春”ではない。女子マネージャーが練習の準備や選手の心のケアに当たる学校もある。男女共学校ならば、チームがひとつになるために日夜、女子部員も奮闘しているチームも多い。

昨夏甲子園で女子マネージャーの練習参加問題が議論に

 高校野球は男子生徒だけの“青春”ではない。女子マネージャーが練習の準備や選手の心のケアに当たる学校もある。男女共学校ならば、チームがひとつになるために日夜、女子部員も奮闘しているチームも多い。

 高校野球における女子部員――。

 昨夏の甲子園では、ひとつの問題が議論となった。ノックの補助をしていた大分高の女子マネージャーが大会本部から制止されたことがきっかけだった。昨年末、日本高野連はヘルメット着用を義務付けるなど安全性に対して対策をとった上で、球場内の人工芝部分に限り、女子生徒の活動を認めた。3月19日から始まる選抜大会の甲子園練習から実施される。これまでは練習中にベンチ外へ出ることができなかったが、外野付近でのノックのボール渡しや、用具整理などをすることが可能になった。

 また、女性の役職、立場も変わりつつある。兵庫の名門、育英は昨年秋に選抜出場の重要な参考資料となる近畿大会に出場。スコアブックをつけていた2年生の女子部員の御縞杏架音さんはマネージャーなのだが、ただのマネージャーではなく、チームの副キャプテンを任されていた。試合には出られないが、練習中のミーティングでは声を張る。男子部員が声を出していなければ「気合を入れろ!」と男子顔負けでベンチで叱咤する。不可欠な存在だ。

 昨秋、九州大会に出場した宮崎・鵬翔高校の野球部長は長田夏美さんという女性だった。高校時代は埼玉栄高校の女子野球部、大学では男子生徒に混じり、東海大学野球部の学生コーチを務めていた。ノックも打つことができるなど、野球の技術力も高い。また、野球を指導しつつ、生徒には一人一人の人間形成を重視した助言も送っている。

 今では女子プロ野球も力をつけはじめ、日本代表のマドンナジャパンも国際大会を制覇。“かわいすぎる野球選手”といわれる選手も現れ、ファンも増えてきている。ひとりひとりの高い意識が、これからの女子野球の価値も高めていくだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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