メヒアら助っ人の活躍の裏にペタジーニあり 敏腕代理人が明かすエピソード

メヒアが来日直前にアドバイスを受けた憧れの選手とは…

「過去2年に比べると、本塁打数は減っているかもしれませんが、同時に三振数も減り、四球数が増えた。今年は選球眼がよくなり、打率と出塁率が上がっています。何よりも大きな違いは、体が絞れていること。私も驚いたくらいですよ。

 本人に聞いたら『太っているから動けないって言われるのはイヤだから絞った』と(笑)。相当のトレーニングを積んで栄養管理もしたようですが、パワーが落ちた感じはしないと言っていますから、今季は少し違った姿を見せられるのではないでしょうか」

 過去2年はシーズン平均で約150三振を喫していたが、今季は63試合出場時点で58三振と減少(平均131.6三振ペース)。併殺打の数も、過去2年はシーズン平均が約15併殺打だったのに対し、今季は63試合で4つと激減している。打率.279、出塁率.357は、いずれも昨季成績を上回る成績だ。昨季までやや大味になりがちだった打撃に、精度と機動力が加わった形と言えそうだ。

 来日以来、西武の主軸として欠かせぬ存在となったメヒアだが、その成功の礎となったのが、他でもないペタジーニのアドバイスだったという。日本でプレーすることになったメヒアに対し、親身にアドバイスを送ったペタジーニについて、弟のエドワード氏はこう振り返る。

「日本で野球をプレーする姿勢について、アメリカや中南米の野球との違いについて、熱心にアドバイスを送ってくれました。練習方法の違い、ピッチャーの違い、日本ならではのしきたり。こういったことは、実際に経験した人しか伝えられませんからね。何も知らずに飛び込むと、戸惑いも多いでしょう。

 もちろん野球で結果を出すことが大切ですが、ロベルトが特に強調していたのは、まずは良きチームメイトとしてチームに溶け込むことが大事だということです。日本の生活や文化に慣れて、気持ちよくプレーできれば自然とパフォーマンスも上がります。

 ペタジーニといえば、エルネストにとっては子供の頃にテレビで見ていた憧れの選手ですから、スッとアドバイスが腑に落ちたんでしょうね。ファンに愛され、活躍できるのは、ロベルトの教えが生きているからでしょう」

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