NPBを夢見る四国IL有望株、NPB投手との対戦で成長実感「今年は少し違う」

愛媛マンダリンパイレーツ・四ツ谷良輔【写真:広尾晃】
愛媛マンダリンパイレーツ・四ツ谷良輔【写真:広尾晃】

四国IL愛媛に所属する24歳・四ツ谷良輔

 四国アイランドリーグplusは、現在、選抜チームを編成してみやざきフェニックスリーグを転戦中だ。その選抜選手の一人、愛媛マンダリンパイレーツの内野手、四ツ谷良輔に話を聞いた。

 四ツ谷は1993年生まれの24歳。埼玉県立深谷商業高から、2012年に愛媛マンダリンパイレーツに入団。6年目のシーズンを迎える。好守好打の内野手として、今季は63試合に出場し、214打数69安打4本塁打26打点、9盗塁を記録。打撃ランキングの5位だった。指導者に話を聞いていても、度々その名が出る有望選手だ。

――フェニックスリーグは四ツ谷選手にとってどういう位置づけになりますか?

「今季は、独立リーグのキャリアでは一番いい成績でした。それなりに実力を発揮できたと思います。フェニックスリーグには、もう4.5回は選抜していただいていると思います。こういうアピールの場は滅多にありませんし、貪欲にやりたいと思います。独立リーグで6年間やってきましたが、昔はフェニックスリーグでNPBの選手と対戦するときには、相手投手にギャップを感じていました。いい球投げているな、と思っていましたが、今年は少し違います。気持ちでは負けていないですね。

 今年に限っては、NPBの投手と対戦していても、互角だな、と思うことが結構ありました。NPBの投手は真っすぐの速さもありますし、球のキレも四国アイランドリーグplusの投手とはだいぶ違います。でも、今年はそういう球にもけっこう対応できていると思います。NPBの打者もやはり四国の打者とは違うと思います。バッティングカウントでのスイング力もそうですし、1球で仕留め切れるところもやっぱり違うと思います。そういうところもぜひ、見習いたいですね」

――四ツ谷選手の「売り」は何ですか?

「僕の一番のアピールポイントは、内野守備です。これを一番の売りにしたいですね。それに、だんだんと打撃もできてきていると思います。必要なのは、打撃面、守備面、走塁面と全てにおいてスピード感をつけることだと思います。目標は、ソフトバンクホークスの今宮健太選手です。守備が凄いし、打撃でも勝負強いところを見せています。足も速いし、バントもうまいし。できれば、すべての面で実力をつけて、今宮選手のようなレベルに達して、NPBで活躍したいですね。そのためにも、フェニックスリーグでは思い利器アピールしたいし、オフも自主トレで鍛えたいと思います」

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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