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セのゴールデン・グラブ賞をデータで検証…イメージも大きく影響か

11月9日にNPB「2017年度 三井ゴールデン・グラブ賞」が発表された。両リーグ18人の受賞者は、新聞社、通信社、テレビ局、ラジオ局のプロ野球担当記者投票で選ばれる。守備成績は、野球の中で最も数値化が遅れている分野で、比較できる数字が少なく、印象に頼らざるを得ない部分も多い。

捕手、投手ともに順当な選出

〇捕手 守備率に加え、盗塁阻止率(SB%)とパスボール数(PB)を出す。守備率順。

中村悠平(ヤ)126試 守率.999 SB% .337 PB6
戸柱恭孝(De)110試 守率.997 SB% .353 PB5
石原慶幸(広)76試 守率.997 SB% .240 PB1
會澤翼(広)106試 守率.997 SB% .263 PB2
松井雅人(中)84試 守率.996 SB% .220 PB3
小林誠司(巨)137試 守率.995 SB% .380 PB2
梅野隆太郎(神)112試 守率.994 SB% .379 PB4

★ゴールデン・グラブ賞 小林誠司(巨人)

 巨人の小林は盗塁阻止率が光る。137試合と、セでは最も多くの試合でマスクをかぶっている。貧打が話題になるが、パスボールも少なく、守りの要としては評価できるだろう。

〇投手 守備率とRFを出す。規定投球回数以上。RF順。

菅野智之(巨)25試 守率.959 RF1.88
今永昇太(De)24試 守率.977 RF1.79
田口麗斗(巨)26試 守率.979 RF1.77
野村祐輔(広)25試 守率1.000 RF1.60
大野雄大(中)24試 守率.974 RF1.54
マイコラス(巨)27試 守率1.000 RF1.48
ブキャナン(ヤ)25試 守率.971 RF1.36
メッセンジャー(神)22試 守率1.000 RF1.32
大瀬良大地(広)24試 守率.969 RF1.29
井納翔一(De)25試 守率1.000 RF1.24
秋山拓巳(神)25試 守率1.000 RF1.24
バルデス(中)23試 守率1.000 RF1.22

★ゴールデン・グラブ賞 菅野智之(巨人)

 今季の沢村賞、菅野はフィールディングの良さでも定評がある。今季は2失策があるが、まずは順当ではないか。

 ゴールデン・グラブ賞の前身であるダイヤモンドグラブ賞は1972年に制定されたが、セの一塁手部門は巨人の王貞治が、同年から引退した1980年までずっと獲得し続けた。同時期に大洋で一塁手を務めた松原誠は、守備率や守備範囲の広さでたびたび王貞治を上回ったが、一度も同賞を受賞することはなかった。ゴールデン・グラブ賞は選手のイメージに左右されやすい。「ブランド」が出来上がっている選手には有利だと言えよう。それも1つの判断基準だが、守備が光る新人が出てきた時に、これをタイムリーに評価するのも記者の目だと思う。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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