「宮城県のレベルアップに」―社会人選手が指導、軟式野球部講習会の意義

宮城第一信用金庫軟式野球部による技術講習会が行われた【写真:高橋昌江】
宮城第一信用金庫軟式野球部による技術講習会が行われた【写真:高橋昌江】

高校球児への技術講習会を実施「いい勉強になった」

 宮城第一信用金庫軟式野球部による高校球児への技術講習会が11日、仙台商業高校のグラウンドで行われた。宮城県内で軟式野球部がある高校は14校で、そのうち10校が参加。1校から4~5人が指導を受けた。

 宮城第一信用金庫軟式野球部の選手たちが県内の高校の軟式野球部員に講習するのは今年で3回目。午前中はセルフマッサージなども含む、ウォーミングアップなどを行い、ポジション別に守備の練習を行った。バッテリーは宮城第一信用金庫の選手たちとともに審判員の説明を受けながらルールも確認。内野手は基本のゴロ捕球や挟殺プレーなどを学び、外野手は捕球や送球のほか、外野フェンスのクッションボールの処理なども練習した。午後は野手がフリー打撃で、投手陣はピッチングで、それぞれアドバイスを受けた。

 仙台育英の特別進学コースで学ぶ捕手の菅家(かんけ)功汰(1年)は「キャッチングやホームベース上のクロスプレーについて教わることできてよかったです」と喜んだ。中学で野球部だった菅家は、顧問の勧誘で8月に入部したばかり。特別進学コースは宮城野校舎だが、軟式野球部が練習しているのは多賀城校舎。そのため、部の存在は知っていたが、「校舎が違うので、練習を見に行ったことはありませんでした。硬式野球部とユニホームが同じだということも知りませんでした」という。それが、「先生から『興味があったら観に来ないか』と言われて練習試合を観に行ったら、やりたくなりました」と野球への熱が再燃。勉強に生徒会の活動もしながら、白球を追っている。

 中学では主にファーストで、今秋の大会はセカンドで出場した。大会後から本格的にキャッチャーになったため、「分からないことだらけだったので、1から教えていただけてすごくいい経験になりました」と声を弾ませた菅家。この日の教えに刺激を受け、「一冬で、教えていただいたことを吸収したいです。また、自分でも調べて学び、来春には一人のキャッチャーとしてしっかりとチームに貢献できるようになりたいです」と意気込んだ。

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