岩瀬が大記録、集客苦戦、本塁打王ゲレーロ退団…中日2017年10大ニュース

中日・岩瀬仁紀【写真:荒川祐史】
中日・岩瀬仁紀【写真:荒川祐史】

59勝79敗5分の借金20、5年連続のBクラスに沈んだ中日

 59勝79敗5分の借金20に終わった中日。ドラフト2位ルーキーの京田陽太内野手が新人王に輝いたものの、全体的な戦力層が薄く下位に沈むことになった。2013年から5年連続でBクラスとなり、現在、12球団で最もAクラスから遠ざかっている球団となった。オフには本塁打王に輝いたアレックス・ゲレーロ内野手との残留交渉が決裂。ゲレーロは巨人へ移籍することになった。そんな中日の2017年を10個のニュースとともに振り返ってみよう。

○岩瀬950試合登板
 8月6日の巨人戦で、1点リードの9回にマウンドへ。1死一、二塁のピンチを招くが、坂本勇人の右中間への飛球を大島が好捕、さらに一塁走者の重信が二塁ベースを空過するミスを犯してアウトとなりゲームセット。米田哲也の持っていたプロ野球最多登板記録を更新する950試合登板を達成し、セーブも記録した。プロ18年目、42歳のシーズンは3年ぶりに50試合に登板。通算登板数を954まで伸ばし、3勝6敗2セーブ26ホールドを記録。来季の現役続行も決まっており、前人未踏の1000試合登板がかかる。

○荒木通算2000安打
 6月3日の楽天戦で荒木雅博内野手が、史上48人目となる通算2000安打を達成した。4回の第2打席で美馬のボールを右前へと運んで大台に到達。荒木の初安打は、1997年の6月11日の広島戦で高橋建から。プロ22年目での節目の一打となった。

○京田が新人王
 5位に沈んだチームにあって、数少ない明るい話題だったのが、新人王に輝いた京田陽太内野手の存在だった。青森山田高から日本大学を経てドラフト2位で入団すると、1年目から遊撃手の定位置を獲得。141試合に出場して球団の新人最多安打記録を塗り替える149安打を放ち、セ・リーグの新人王を獲得した。

7月に2万人割れが3度、1試合平均の観客動員は12球団ワーストのマイナス3.7%減

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