10.19から30年 猛牛よ永遠に…300勝鈴木、豪打ノリ…近鉄の歴代投打5傑
左腕の大エース・鈴木、4年連続奪三振王の野茂
投手成績を見てみよう。
○通算勝利数5傑
1鈴木啓示 317勝(1966-85年)
2佐々木宏一郎 113勝(1963-74年)
3田中文雄 100勝(1950-62年)
4柳田豊 94勝(1975-87年)
5村田辰美 85勝(1975-89年)
鈴木は背番号「1」で活躍した左腕の大エース。佐々木宏一郎はアンダースローの技巧派だった。田中文雄は草創期のエース。1954年オフに結婚し、武智姓になる。柳田豊もアンダースローで先発、救援で活躍。プロデビューはライオンズで、現ソフトバンク柳田悠岐の遠縁にあたる。村田辰美はひげがトレードマークの左投手。
○通算奪三振数5傑
1鈴木啓示 3061三振(1966-85年)
2野茂英雄 1204三振(1990-94年)
3佐々木宏一郎 1194三振(1963-74年)
4高村祐 1094三振(1992-2004年)
5柳田豊 988三振(1975-87年)
野茂英雄はわずか5年の在籍で近鉄2位の三振数を積み上げた。デビューから4年連続奪三振王に輝いた。高村は2005年から1年楽天でプレーした。
○通算セーブ数5傑
1赤堀元之 139(1989-2004年)
2大塚晶文 120(1997-2002年)
3吉井理人 61(1985-94年)
4石本貴昭 48(1981-90年)
5鈴木康二朗 44(1983-86年)
セーブ記録は1975年の導入以降が対象。赤堀は92年から4年連続でセーブ王を獲るなど絶対的なクローザーだった。大塚はMLBでも救援投手として活躍。吉井は先発、救援で活躍し、彼もMLBに移籍した。石本は85年に救援だけで19勝を挙げ、翌86年には32セーブをマークした。鈴木康二朗はヤクルト時代に王貞治に756号本塁打を打たれたことで球史に残る。のちに近鉄に移籍し、救援投手としてセーブ王2回に輝いた。