「星野はタフな男だった」 NPB初現役メジャーリーガーが秘める日本愛(下)

忘れられない川上監督との握手「特別な気分になった」

――ライバルのジャイアンツは?

「川上監督が1963年にオールスターゲームのサードコーチャーだったことを覚えている。確か神宮球場だった。ホームランを打ち、ベースを回っている時に握手してくれるか不安だったが、彼はしてくれたんだ。特別な気分になったよ」

――1981年にコーチとしてドラゴンズのコーチとして日本に行ったきっかけは?

「それはチャンスがあったからだよ。近藤(貞雄)監督から電話があり、『ジムのハッスルプレーを気に入っている』と言ってくれたんだ。『それをチームに教えてやってくれ』ってね。近藤監督とはとてもいい関係が築けたよ」

――82年に中日が優勝した時にプレーしていた谷沢健一さんの娘さんがダイヤモンドバックスで働くことに。何かの縁ですね?

「信じられないことだよね。スモールワールド!! 小さい世界だよ。彼女はずっとメジャーに憧れていて、ダイヤモンドバックスに入った時に連絡をくれた。彼女には心から成功してほしいと思っているよ」

――ダイヤモンドバックスに今シーズン入った日本人選手の平野佳寿については?

「今はまだあまり情報がないが、速球がよく、スプリッターが2種類と。ストライクが取れる限りは成功するだろう。8回か9回を任されるかはわからないが、監督が決めるはずだ。いい時間を過ごしてほしいと思っている」

日本では「メジャーにいた時と同じくらい素晴らしい時間を過ごした」

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