新天地求めて渡米、“松坂世代”梵の今 「数%」にかける思い

「数%」にかける思い、「チャレンジしたい」

 現地でトレーニングを始めたころ、日本の独立リーグからオファーがあった。しかし、「アメリカでチームを探す」と固く決心をして渡米したため、断りを入れた。今は体の仕上がりもよく、アメリカのマイナーリーグのトライアウトを受けており、メキシコ、ドミニカ、イタリアなどの球団も視野に入れ、挑戦を続けている。

 梵は広島を退団した時の心境を「いつか、そういう時が来るとは思っていた」と振り返る。しかし、実際にその時が来ると「まだ野球を続けたい」という自分の強い気持ちに気が付いたと語る。

「引き際については、もちろん頭の中にあります。それでも、今できることに夢中になりたいと思いました」

「まだ野球をやれる環境が数パーセントでもあるなら、チャレンジしてみたい」――。その思いが、異国でのプレーを目指す原動力となった。

同世代の松坂&村田、古巣広島の選手たちから得るエネルギー

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