王者ホークス、オープン戦で異変…その強さは盤石か? 見えてきた問題点
終盤に逆転を許す展開目立つ
開幕に向けて調整の場となるオープン戦はあらかじめ、その試合に投げる投手、そして投げるイニング数が事前に決められている(稀に乱調などで予定が狂うことはあるが……)。リードしているからといって、彼ら勝利の方程式を投入することは、シーズンが目の前に近づいた残り数試合だけしかない。
3月11日のロッテ戦。両チーム無得点で迎えた6回に投げた加治屋蓮が2点を失って敗戦。ここまでは打線が元気がなかったところもあるが、13日の巨人戦。5回まで4点差、7回に入ったところでも2点のリードを奪っていた。ただ、回跨ぎで8回を投げた育成の野澤佑斗が一挙に5点を失い、逆転負けを食らった。
15日の巨人戦は6回を終えて1点をリードしていたが、7回に登板したドラフト2位ルーキーの高橋礼が2点を失い、逆転された。17日のロッテ戦は1点ビハインドの8回に逆転したが、9回に嘉弥真新也が先頭打者からの3連打で2点を奪われ、サヨナラ負け。シーズンにおける嘉弥真の役割は“左キラー”なのだが、この時は対戦した3人ともに右打者だった。
そして8連敗目となった18日のヤクルト戦。6回終了時点で1点をリード、7回表には2点を追加して3点差に広げた。シーズンなら勝利の方程式で逃げ切るところだが、7回裏にマウンドに上がった飯田優也が先頭打者から3連打(自らの拙い守備もあった)で無死満塁とされると、ここでバトンを受けた加治屋蓮が2本の適時打を打たれた。この回4点を失って、逆転負けを喫した。