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巨人史を”変えた”ドラフト 好打者・篠塚和典氏が振り返る1位指名の“真実“

読売巨人軍の長い歴史を語る上で、欠かすことの出来ない人物だろう。篠塚和典氏(1992年途中までの登録名は篠塚利夫)。現役時代には類まれな野球センスで活躍し、高い打撃技術で安打を量産。通算1696安打と名球会入りはならなかったにもかかわらず、史上屈指の巧打者として、その名前はファンの脳裏に深く刻まれている。

長嶋監督はなぜ篠塚氏の1位指名を強烈にプッシュしたのか

「ジャイアンツが指名すると言っても、長嶋監督がどうだというのは全然頭になかったんですよ、そのときは。球団が獲りたいんだと思っていました。あと、巨人は7番クジでしたし、どうなるかなという不安はありました。もちろん、斉藤監督には『行く気はあるか?』ということを言われたし、『それはジャイアンツさんが獲ってくれるなら』という話もしていました。でも、1位というのも私は聞いていませんでしたから。ただ、『巨人がお前を獲るよ』という話があって」

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 そして、訪れた運命の日。巨人は篠塚氏を1位で指名した。「あまりドラフト1位というのは自分でも意識がなかったから、まさかという感じでした」。驚き、喜び。一方で、不安も持ち続けていた。ただ、それを消してくれたのが、長嶋監督の言葉だった。

「まさかの1位で指名してくれた。それでも不安は不安でした。でも、ミスターが銚子に来て、そういう話(不安)を伝えたときに『3年間はじっくり体を鍛えるから』と言われてホッとしたんです。やっぱりドラフト1位となると、その当時でも即戦力という気持ちになってしまう。その年には中畑(清、同年に駒沢大からドラフト3位で入団)さんとか、大学の人たちもいた。その人たちを押し切って1位で指名してくれたという重みもすごく感じていました。ただ、(巨人に)入ってからも、何年かやってみて自分で判断しようと思っていたので、その中で3年間みっちり鍛えるという話を聞いてホッとしたんです」

 長嶋監督は、なぜそこまで篠塚氏を猛烈にプッシュしたのか。篠塚氏本人は「僕は(長嶋監督に)聞いたことはないんです」と明かす。

「(理由を)聞いて逆に意識しすぎちゃうのも嫌だったので。でも、中畑さんなんかはユニホームを脱いでから、聞いたりしていましたよ。『ミスターはシノのどこが良くて獲ったんですか?』と。ドラフトの話もメンバーでよくしたりするんですよ。中畑さんは『なんで俺が3位なんだ?』って(笑)。『入ってきたときは本当にヒョロヒョロで、本当にこいつ野球が出来るのかと思った。こんなやつに負けて俺は3位なのか』と(笑)。でも、『後々わかった』と言ってました(笑)。私は絶対にノックとかでは負けなかったので、体力的にも。だから、中畑さんは『俺はお前とはノックは受けたくない』と言ってましたよ(笑)。

 ただ、ミスターは、甲子園のときの2打席を見て決めたと。球の捉え方、グラブさばき、それが印象に残っていたそうです。あと、絶対にハートも強そうだと。自分ではそんな風に思ったことないんですけどね。(長嶋監督は)『俺はその時に本当にくるんだ』と。『くるものがあるんだ』と。角(盈男)さんを横投げにしたり、松本(匡史)さんをスイッチヒッターにしたり、その時にポンポンと(アイデアが)出るらしいんですよ」

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