元巨人のクロマティ“監督”が再出発 トライアウト実施「情熱変わってない」

トライアウト参加者を見つめるウォーレン・クロマティ監督【写真:荒川祐史】
トライアウト参加者を見つめるウォーレン・クロマティ監督【写真:荒川祐史】

G最強助っ人が監督で「MLBドリームカップ」に参戦「とにかく真剣に楽しみたい」

 巨人史上最高の助っ人と呼ばれるレジェンド、ウォーレン・クロマティ氏が軟式野球の第4回「MLBドリームカップ」に参戦するゼビオ選抜モントリオール・エクスポズの監督に就任。13日に都内でトライアウトを行い、指導者としての再出発を果たした。

 メジャーリーグのモントリオール・エクスポズ(現ワシントン・ナショナルズ)、巨人などで活躍したクロマティ氏は1991年に現役引退後、2005年に米独立リーグ「ゴールデンベースボールリーグ」のジャパン・サムライ・ベアーズの初代監督を務めていた。巨人軍の監督就任を夢と語る同氏はトライアウト応募者45人のハッスルぶりに目を輝かせた。

「サムライ・ベアーズ以来だね。あの時とは状況も違うけれど、野球に対する情熱は変わっていない。メジャーと日本の球団で監督、ベンチコーチ、打撃コーチになりたいという自分の夢も変わっていない。今回参加してくれるのは月曜日から金曜日に仕事をしている人ばかり。野球を愛する人たちの情熱を感じながら、とにかく真剣に楽しみたい」

 13年ぶりの指導者としてのリスタートに、大きなやり甲斐を感じているという。午前10時にスタートしたトライアウトではキャッチボール、シートノックなどで参加者の基礎技術を細かくチェック。ブルペンでは実際に打席に立つなど、熱血指導も見せた。

 そして、打撃練習、ピッチング練習など2時間半のトライアルで参加者の技量を見極め、合格者を発表した。合格者の中には昨年までクラブ軟式野球日本代表(SWBC・JAPAN)代表だった小山亮投手ら軟式野球界の実力者の名前も。スライダーを決め球にする同投手は、23人の合格者に残ると「とりあえず緊張しました。このチームのために全力を尽くしたいです」と意欲を語った。

 クロマティ氏はトライアウトに参加しながらも落選した選手の1人1人と握手。感謝の言葉とともに努力を労った。

 MLBドリームカップは5月末から日本全国で地区予選が開催され、11月24日に明治神宮球場で準決勝と決勝が予定されている。“チーム・クロマティ”は軟式野球の頂点に立つことができるだろうか。

【MLBドリームカップ】

軟式野球日本一を決める大会で、2018年度大会で4回目を迎える。参加対象は国内で活動する軟式野球チーム。抽選を経て、都道府県53ブロックで予選を行い、ブロック代表を選出。地区代表決定トーナメント、東・西日本代表決定トーナメントを経て、11月24日に東京・明治神宮球場で決勝戦を行う。

地区予選は5月末からスタートし、現在も大会エントリーサイト、全国の全国のスーパースポーツゼビオ、ヴィクトリア、ネクサス、タケダスポーツ店頭でエントリー可能となっている。参加費用は2万5000円。

大会公式サイトは http://www.xebiodreamcup.com

(Full-Count編集部)

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