大谷は偉大な先輩を超えるか 米誌選出、1年目に最も活躍した日本人は?

斎藤隆・田中将大・高津臣吾・井口資仁(左から)【写真:Getty Images】
斎藤隆・田中将大・高津臣吾・井口資仁(左から)【写真:Getty Images】

「タナカは現在も最も打ちにくい投手の1人」、斎藤氏は7年間で好成績マーク

 6位はヤクルトからホワイトソックスに移籍した高津臣吾氏。寸評では「ほぼ無名の35歳のリリーフ投手として、新人王に手が届きそうであった」とデビューイヤーを振り返っている。そして、「最初の1年には、出塁を許さない圧倒的な1か月があった。5月28日~6月19日は7回1/3で完璧な投球をした。5月21日~8月6日に行われた25試合で、高津は2点しか与えなかった」と前半戦での快投を振り返っている。

 前年の楽天での24勝0敗という衝撃的な成績を引っさげ、2014年にヤンキースでデビューした田中将大投手は7位。前半戦は圧倒的な投球を見せたが、7月に右肘の靭帯部分断裂と診断され、約2か月半の長期離脱を余儀なくされた。寸評では「ほとんどの先輩たちと異なり、タナカはメジャーリーグでデビューする前にもかかわらず年俸2200万ドル(約24億円)で契約した。期待されていたほど圧倒的な成績は残せなかったが、1年目を20登板の防御率2.77で終えた。タナカは現在もメジャーリーグで最も打ちにくい投手の1人であるが、最初の年が一番安定していた」としている。

 8位には、佐々木氏、大塚氏、高津氏に続いて救援投手がランクイン。ドジャースでデビューした斎藤隆氏だ。「サイトウは36歳でロサンゼルスにやってきて、エリック・ガニエから抑え投手の役割を引き継いだ。2006年に防御率2.07、奪三振率12.3という成績を残し、ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞の投票で8位、新人王の投票で7位となり、過去10年間で最も人気のあったドジャースの選手の代わりを務めた。36歳でメジャーリーグに挑戦したにもかかわらず、7年間プレーし、防御率2.34、奪三振率10.7という成績でリタイアした」。斎藤氏はその後、地元・仙台の楽天でキャリアを終えたが、メジャーでの好成績を記事では特筆している。

 そして、9位は1年目でホワイトソックスのワールドシリーズ制覇に貢献した現ロッテ監督の井口資仁氏。「イグチはホワイトソックスの選手として、メジャー1年目でワールドシリーズ制覇を経験するという幸運に恵まれた。15本塁打、15盗塁、チーム3位のOPS(出塁率+長打率).746の成績を残し、2005年のアメリカン・リーグ新人王の投票で4位となった」。世界一のチームで、二塁のレギュラーとして攻守両面で貴重な役割を果たした。

 大谷はこのまま活躍を続け、イチロー、そして野茂氏と比較される成績を残せるのか。それとも、偉大な先輩を上回る評価を手にするのか。まずは健康に1年間を過ごせるかがポイントになる。

(Full-Count編集部)

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