元燕助っ人ミレッジ、NPB経験を米メディアに語る「メジャーより10倍難しい」
NPBは「実に素晴らしいリーグ」も…「ストライクゾーンが非常に広い」
文化の違いとは具体的にどういうことか。ミレッジ氏が挙げているのは、練習の内容、そして、食事だ。
「スプリングトレーニングが2度あって、練習がより細かいものなんだ。全体的に見て、とにかくこっち(の練習)よりも体に堪えるものだね」
「食事の仕方もこっちより厳しくてね。それはそれは厳しかったよ。日本では(食事の前に)手を洗うんだ。『勘弁してくれ、(汚れてないから)問題ないのに』という感じさ」
一方で、NPBのレベルについては「実に素晴らしいリーグだった」と称賛。ただ、メッツにドラフト1巡目で指名された有望株で、メジャー通算433試合に出場していたミレッジ氏は、ストライクゾーンの違いには苦しんだという。
「より難しさがあったね。ストライクゾーンが非常に広くて、審判もメジャー程の技術があるわけではないからね。オオタニのような投手がホームプレートから3~4インチ(約8~10センチ)離れたところに投げてきたり、タナカと対戦した時も、内角・外角にプレートから4インチ(約10センチ)離れたところに投げてくるんだ」
2年目以降に成績が落ちた理由は、こういったところにあったのかもしれない。実際に、ミレッジ氏は日本でストライクボールの判定で球審に抗議し、退場となっていた。助っ人が日本で成功をおさめるためには、様々な能力が必要となることは確かなようだ。
(Full-Count編集部)