ソフトボール日本代表が2020年に抱える課題 宇津木監督「投手の層が薄い」

上野頼みのチーム構成からの脱却がカギ
第16回世界女子ソフトボール選手権決勝が12日に行われ、日本はアメリカに延長10回、6-7でサヨナラ負けを喫した。
この日は、世界的エースの上野由岐子が3位決定戦のカナダ戦、そして決勝と1日に2試合17イニングを投げ、延長10回に力尽きた。2大会、4年ぶりの頂点に立てなかった日本チームの宇津木麗華監督は、2020年に向けての最大の課題として、若い投手の底上げを掲げた。
投打の二刀流、藤田倭(太陽誘電)が伸びてきたが、「上野のような身体能力の高い選手はいない。投手の層が薄い。日本が得意としてきた細かい野球が他国に真似されている。これからの2年間、若い選手をどうやって経験させていくか」と発言。上野頼みのチーム構成から脱却し、いかに投打に戦力の厚みを持たせるかに、今後の成長はかかっているという。
連夜アメリカに敗れる悔しい2位ではあるが、宇津木監督は「大きな希望を持って再スタートしたい」と前を向いた。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)
