「オレたちの福浦」2000本安打! その瞬間に交錯したロッテファンの思い

ロッテ・福浦和也【写真:荒川祐史】
ロッテ・福浦和也【写真:荒川祐史】

滑り込まない「スタンディングダブル」福浦らしい2000本目

 ロッテの福浦和也内野手が22日にZOZOマリンスタジアムで行われた西武戦で史上52人目、球団生え抜きでは榎本喜八氏、有藤通世氏に次ぐ3人目の快挙達成となった。

 2-2の同点で迎えた第4打席は8回裏。マウンドには奇しくも同じ千葉県出身の小川龍也。先頭せ福浦が打席へ向かった。カウント2-2からの7球目を打ち返すと、打球はライト線へ飛ぶ二塁打。その瞬間、ロッテファンはもちろん、左翼席に陣取る西武ファンも交えた360度からの「ふっくうら!」コールで、ZOZOマリンスタジアムは包まれた。

 この光景を多くの人々が万感の思いで見守っていた。船橋市在住のロッテファン歴10年の男性は福浦の印象に残る安打について「これ、という印象的なものはないですが、立ったまま二塁ベースにたどり着く二塁打、スタンディングダブルが印象的です」と語っていたが、その通りの打球、そして立ち姿となった。

 同じ思いは都内在住のファン歴20年の男性も持っており、「らしい二塁打で出塁し、勝ち越しにつながってくれた。それだけに本当に勝ちたかったです。もちろん全盛期のライナー性とは言いづらいですが、子供の頃から憧れ続けた“福浦和也”で、そのかっこよさに涙を禁じ得ませんでした」と語る。達成の瞬間、涙を流すファンの姿が老若男女問わず見られたが、“らしい”一打が流させた涙だったのだろう。

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