楽天、本拠地「完全キャッシュレス化」のワケ 昨年は「約7割が現金決済」も…
30人体制でヴィッセル神戸の3・2開幕戦を視察へ
――キャッシュレスの次のステップはどう考えていますか?
「まずはキャッシュレス決済になっても、お客様が不自由なく観戦を楽しんでいただける環境を整えることが大事です。その前提の上で、キャッシュレス決済にすること自体はファーストステップにすぎないと思っています。楽天グループや世界のさまざまなテクノロジーを使いながら、また、顧客データを活用しながら、スタッフのサービス向上や来場される皆さまへのホスピタリティ向上につなげるような新しいワクワクする観戦体験をご提供し、最終的にスマートなスタジアムになっていくことを目指しています」
――同じく「キャッシュレス化」に取り組むヴィッセル神戸は3月2日にホーム開幕を迎えます。
「ヴィッセル神戸の開幕には、楽天イーグルスからも、球団職員が30人規模で行く予定です。キャッシュレスデスク、グッズ、飲食……と各部署から人を派遣して、実際に現場でサポートをしながら、お客様の声を受け止め、課題を見つけて、改善できるようにしていきたいと思っています。その他、楽天のペイメント各事業のスタッフもサポートに入る予定です」
――最後にファンの皆様へ伝えたいことを教えてください。
「残りの時間で想定し得ることに対しては我々も対策をして開幕を迎えたいと思っています。ただ、想定し得ない事態がきっと起きて、もしかしたらお客様にご不便をかけることもあるかもしれません。そういった様々なお客様の声を真摯に伺いながら、一つ一つ解決して完全キャッシュレススタジアムをスムーズに実現させていきたいと思います。
中長期的な目標で球団社長の立花陽三も申しているのですが、楽天イーグルスのファンの方が他の球場に行かれたときに『この球場は不便だな、楽天生命パーク宮城は便利だな、おもしろいな』と逆に誇りに思ってもらえるところまで行けるように、2019年は一歩一歩課題を解決していきたいです」
(「パ・リーグ インサイト」石橋達之)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)