元巨人のBC栃木・寺内監督が“初采配”「プロに送り出せる選手を作りたい」

試合前の電光掲示選手名ボード除幕式に出席した栃木ゴールデンブレーブス・寺内崇幸監督(左)とJR東日本・堀井哲也監督【写真:編集部】
試合前の電光掲示選手名ボード除幕式に出席した栃木ゴールデンブレーブス・寺内崇幸監督(左)とJR東日本・堀井哲也監督【写真:編集部】

出身の社会人JR東日本とオープン戦で初タクト 試合前には電光掲示選手名ボード除幕式に出席

 昨季限りで巨人を引退し、今季からルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスを指揮する寺内崇幸監督が5日、古巣の社会人野球・JR東日本とオープン戦で初采配。試合前に行われたJR東日本野球部柏グラウンドの電光掲示選手名ボード除幕式に出席し、OBとして挨拶した。恩師である堀井哲也監督からは花束を贈られた。

 寺内監督は栃木工を卒業後、5年間JR東日本でプレーし、プロとして礎を築いた。2006年の大学・社会人ドラフト6巡目で巨人に入団。スーパーサブとして、チームを支えた。同社グラウンドは09年に千葉の幕張から柏に移動したため、寺内監督はこのグラウンドでプレーはしていない。練習場内にはグラウンドだけでなく、室内練習場、電光掲示板、野球ファンが楽しめるスタンドも設置されており、環境設備が整っている。「ここまでの施設で野球ができるのは選手は幸せです。十二分に利用してプロを目指してほしいですし、プロに行かなくても次の人生に生きると思います」と後輩たちにエールを送った。

 今年から選手ではなく、指揮官として選手を育てる立場に回る。1月からチームの練習を見る監督業だけでなく、地方自体へのPR活動、メディア出演や講演など多忙な日々を送っている。「栃木(ゴールデンブレーブス)にもプロを目指している選手がいます。私もJR東日本のようにプロに送り出せる選手を作り、栃木に入りたいという子供たちを増えるように、一生懸命戦います」と決意を新たにしていた。野球ファンや子供たちを思う寺内監督のスピーチにスタンドファンからは温かい拍手が注がれていた。

(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY