BC新潟の最速153キロ右腕・長谷川が目指すドラ1指名 「この年齢では即戦力が前提」

ルートインBCリーグ新潟・長谷川凌汰【写真:細野能功】
ルートインBCリーグ新潟・長谷川凌汰【写真:細野能功】

龍谷大では一度はNPBを諦め就職を目指すも、フォーム取り戻し再挑戦

 ルートインBCリーグの新潟・長谷川凌汰投手がNPBのスカウトから熱視線を浴びている。DeNA、ソフトバンク、オリックスのスカウトが駆けつけた16日の栃木戦では7回1安打無失点の快投で今季2勝目を挙げている。

 ここまで3勝を挙げ防御率2.48と好調をキープ。昨年はBCリーグ選抜の一員としてオリックスの2軍と対戦。自己最高の153キロをマークするなど順調にステップアップを続けている。チームはフューチャーイーストで首位。前期優勝へマジックも点灯している中、清水章夫監督は「魅力はスピード。それを生かせる投球術も持っている。もっと、もっと伸びる」と期待を込める。

 長谷川は福井商で甲子園に出場し2勝をあげ、3回戦に進む原動力になったが、龍谷大では自分のフォームを見失った。「高校で140キロ出てたのに、120キロ」とNPBの夢をあきらめ、卒業後は機械関係の会社の営業で就職も決まっていた。しかし4年の秋に自分本来のフォームで148キロが出たことで独立リーグからNPBと夢への挑戦が始まった。

 昨年は6勝5敗4セーブもオリックス戦で俄然注目が集まった。188センチ、97キロの身体を生かし「躍動感のあるフォームが必要かなと思う。今年で24歳。この年齢では即戦力が前提になると思う。そのためにはドラフト1位で複数球団が指名されるような選手を目指さないと」と理想は高い。

 昨年新潟の外部トレーナーから重りを使い、股関節の可動域を広げるトレーニングも教わり「昨年と比べて、ストレートで押せて、とらえられる確率が低くなった。昨年ドラフトにかからなかったのは、変化球が弱いからで、そこの精度を上げていきたい」とフォーク、スライダー、カットボールを磨いている。

 まずは独立リーグで一番になり、ドラフトで指名されることだが、心の隅には大リーグ挑戦の夢もある。栃木の北方もドジャースとマイナー契約を結んだ。「自分も(メジャーで)投げてみたいのはある」と夢は広がっている。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY