約2万人を動員した「YOKOSO 桃猿」 チアが見た台湾プロ野球とパ・リーグの未来

「YOKOSO 桃猿」は2日間の来場者数が約2万人となり台湾プロ野球の平均観客動員数を大きく上回った【写真:(C)PLM】
「YOKOSO 桃猿」は2日間の来場者数が約2万人となり台湾プロ野球の平均観客動員数を大きく上回った【写真:(C)PLM】

イベントを通して見えた未来

 昨年、そして今年とこのイベントに参加し、最も強く感じたのはこのイベントを通して見えたパ・リーグと台湾の未来だ。

 昨年は初の試みということもあり、普段は目にすることがないパフォーマンスや、自分たちの知らないキャラクターとの交流を楽しんでいる様子がうかがえた。しかし今年は謎の魚やクラッチのグッズを身に着けて写真撮影を楽しんだり、チアの名前を覚えて日本語で話しかけて下さったりする方も非常に多く、まさに「YOKOSO 桃猿」の名の通り、Lamigoファンの方々が我々の想像をはるかに超えた強い愛情をもって迎え入れてくれた。

 我々パ・リーグが台湾のファンに歩み寄っていると同時に、たくさんの台湾のファンもまたこのイベントを通してパ・リーグや日本のプロ野球というものに歩み寄り、台湾と日本の距離は確実に近づき始めているのだ。

 いつかこのイベントの規模がより大きなものになり、パ・リーグのエンタメ全てが集結したら、よりパ・リーグを深く知ってもらえるだけでなく、日本からも来場者が増え、より多くの方に台湾の野球の面白さを知ってもらうことができるだろう。あるいは、いっそのこと選手たちのようにチアだって国を越えた移籍があってもいいのでは……などと、夢は膨らむばかりだ。

(「パ・リーグ インサイト」藤原明日美)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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