【野球と音楽】「ドラマー=捕手」説について大討論 ―「僕たち草野球大好きドラマー」後半
「ドラーマー=キャッチー」説ならぬ「ドラマー=三塁コーチャー」説が浮上
MOBY「面白いね。僕は最近『三塁ベースコーチが野球を変える~監督を代行する10番目の選手』(河出文庫)っていう本を読んで、ドラマーって三塁コーチャーなんじゃないのかなって思ったことがあって。キャッチャーって守りのポジションのことだよね。じゃあ攻撃の時ってどこ?って思った時、打席に立つとみんな三塁コーチャーにコンタクトするでしょ?」
八木「なるほど」
MOBY「三塁コーチャーは、厳密にはステージには立っていないんだけど、現場に一番近い存在だよね。だから、ライブでリズムが走っている時とか、もたついている時って、ドラムがリードして、メンバーもドラムにコンタクトを取る。これって野球だと三塁コーチャーなんじゃないのかなって」
八木「それしっくりきますね。野球とドラムに詳しくないと絶対に出てこない例え(笑)」
MOBY「そう考えると、ドラゴンズやWBC(第2、3回)でも三塁コーチャーをやっていた高代(延博)さんがドラマーだったら、的確でシャープなものすごくいいリズムを刻みそうだなって」
――もし高代さんがドラマーだったら、どんなジャンルのドラマーになるでしょう?
MOBY「ジャンプブルースとかニューオリンズのジャズとか。例えるとするなら、BO GUMBOSとか吾妻光良&スウィンギン・バッパーズの岡地曙裕さんタイプかな。実は容姿もちょっと似ていたりするし」
KOUHEI「僕は破天荒なタイプが好きなんですよ。野球選手でいうと糸井(嘉男)選手みたいな、べらぼうに肩が強いとか、オリジナリティがあってキャラクター的にも振り切っていて、それでいて結果を出している選手が好きなんですよ。ドラマーもそんなタイプが好きで、例えばCrossfaithのTatsuですね」
MOBY「彼は速いしうまいし」
KOUHEI「華もありますしね」
八木「キース・ムーンもそんな感じですよね。ちょっとキテレツ感があって」
MOBY「透明なフロアタムの中に水を張って金魚入れて叩くみたいな?」
八木「あれはヤバい(笑)。僕は好きなドラマーはジョジョ・メイヤーですね。好きな野球選手は立浪(和義)さんなので、皆さんに共通点を探してほしいんですけど」
MOBY「カリスマ性とか?」
八木「ああ確かに。正統派というか、立浪さんも最後までカッコよかったですよね。そう考えると面白いですよね」